中学受験・大学受験~父親の雑感

田舎出身の両親から生まれた息子の子育て雑感。息子は私立中高一貫から国公立医学部に進学。現在は部活に明け暮れる大学一年生。

息子が高3の6月まで部活を続けたこと

息子は、高3の6月まで部活を続けていました。

おまけに、音楽系の部活も4月の最後の発表会まで兼部していました。


確か高2の秋頃だったと思いますが、「部活はいつまで続けるの?」

とボクが息子に聞いたことがあります。

息子は、ボクの顔を見ず、少しばかりいい淀みながら、

「3年は6月に引退なんで、できればそれまで続けたい・・・」

と答えました。


小5の時に、

「塾に行くのは6年になってからにしたい。それまではお父さんと勉強してたい。」

といったときも同じような顔をしていましたね。


少し考えてから、

「君がやりたいなら最後まで続けたらいい。その代わり、高3の6月になったら、受験モードに切り替えるんだよ。」

と答えました。


1年浪人することになるかも知れないけれど、息子の今後の人生を考えると、最後まで続けさせてやりたいと思いました。


息子としては、部活自体が大好きで(ですから大学でもやってます)、そして、部長の役割も最後まで果たしたいと考えたのでしょう。


高3の6月で引退した後の息子は、ボクとの約束通り、猛然とした勢いで勉強を始めました。

途中一度も緩めることなく突っ走ったと思います。


ここで、「勉強も部活も期待通りに爽やかに精一杯やりました。」と言えば、とっても格好がいいのですが、そんなわけがありません。


ボクはやせ我慢して息子の希望を認めたものの、浪人を覚悟しましたし、本当に高3の6月に受験モードに入れるのかと、かなり疑心暗鬼でした。


あくまで結果論として上手く行っただけなのです。

同じような岐路に立った子供さん、親御さんは、さぞ悩まれることと思います。


ボクには、親御さんたちに、やりたいことをやらせて上げてくださいと、アドバイスする勇気はありません。


しかし、ボクに限って言えば、息子の希望を叶えてあげていなければ、大学受験の結果に関わらず、おそらく後悔しただろうと思います。

そして息子自身も、今でもここまでボクになついてくれることはなかったでしょう。


親子間で信頼関係を築き上げるのは大変なことです。

本当に悩ましい問題でした。