中学受験・大学受験~父親の雑感

田舎出身の両親から生まれた息子の子育て雑感。息子は私立中高一貫から国公立医学部に進学。現在は部活に明け暮れる大学一年生。

小中高で息子の面倒を見てあげたことでボクの人生にもたらしたもの

小学生の時は、小5まではみっちりと息子の家庭学習の面倒を見てあげていました。

と言っても低学年の頃は、ボクが息子と触れ合うツールのようなものでした。

息子のオーダーでもありましたが、ついついボクが楽しくて、小5まで引っ張ってしまいました。


この間のボクの労力を金銭換算すると、少なくとも何百万円になると思いますので、家庭教師代や塾代を節約するためにやっていたわけではありません。

息子にかける時間を仕事にかけていれば、ある程度プラスで稼げた訳ですから。

むしろ、家計の観点から見れば、外注に出した方が経済的だったと言えます。


小6では、通塾を始めたので、自宅で教えるのは最低限にして、後は学習管理をしてあげました。


中学では、英数の学習について学習計画の立て方や勉強方法についてアドバイスすることが多く、勉強そのものを教えることはありませんでした。

漢字は漢検を受けていましたので、かなり関わり、ボクも上の級を一緒に受けました。

歴検も一緒に受けに行きました。


高校では、日本史だけ一緒にやっている時期がありましたが、後は息子が自分で計画を立てて自分で勉強していました。

ボクの役割は、大学の情報集めが中心です。

時として、試験問題そのものの傾向を分析して息子に伝えていました。

これは息子が過去問を解き始める前のお話ですね。


息子が苦手としていた小論文については、短い期間でしたが、集中して面倒を見てあげました。


簡単にまとめると、以上が小中高12年間の息子の勉強・受験への関わりです。


小学生時代が一番濃かったですね。


さて、この12年間のボクの息子への関わりを評価するとどういったものになるでしょうか。


まず、最初に思いつく言葉は、文句なく「楽しかった!」という言葉です。


今振り返ると楽しかった、いい思い出になった、というのは勿論なのですが、関わっていた当時も楽しかったですし、充実していました。


ただ、時期によって、「大変だった」と思う気持ちとの割合が違いますね。


小学生の時は、小1~5は、楽しいが9割、大変が1割です。

本当は父親の作業量としてはかなりヘビーだったのですが、楽しさが勝ち過ぎていて、疲れを感じませんでした。

あの頃はボクも若かったですし。

極めると何でも楽しくなります。

小6の時は、子を持つ父親としての受験に対するプレッシャーや塾に対するストレス(塾と上手く行っていなかったという意味ではありません)が大きかったため、楽しさと大変さは5:5といった感じです。

これは、大変だけど意義のある仕事をやり遂げた期間にちょっと似ていますね。


中学では、楽しさ9割、大変さ1割に復活しています。

総量的には、小学生の時との比較を意識すると、4.5:0.5といった感じです。

つまり、楽しさも大変さも半分になったということですね。


そのかわり、勉強以外のことで親子の関わりがより深くなりましたので、その部分では、楽しさ5割、大変さ0割です。

反抗期らしきものがなかったのが大きいですね。


高校になると、1、2年生の間は、ゆったりしていましたので、大変さは0割です。

息子の勉強への関わりが少なかったので、楽しさ3割といったところでしょうか。

でも、やはり勉強以外の部分での関わりが多少ありましたので、ここらで2割増しといった感じですね。


高3は、受験年ですから、楽しさが7割、大変さが3割といったところですかね。

小6の時に比べるとかなり楽しさ度合いの方が大きかったです。

勿論、小学生のときに比べて総量が落ちていますね。


小中高を総括すると、受験とその他の活動を通して、子育てを満喫させてもらったという気がします。

本当に充実していました。


そして何よりありがたいと思うのは、息子との濃い関わりが、ここに来て親子間の信頼やお互いを思いやる気持ちを高め、何気なくいい親子関係でいられることです。


言葉にはあまり出しませんが、息子はボクのことを尊敬・尊重してくれているようですし、ボクの体のことも心配してくれます。

今でも、ちょっとだけボクのことが気に入っているようです。


息子はアパート暮らしを始めましたので、寂しくないかと言うと嘘になりますが、こんな親子関係が後10年、20年と続けられそうだと思うと、まだまだ親としての幸せが積み上げられそうでとても嬉しいです。



さて、少し横道に入ります。


受験ブログを見ていると、かなり子供さんに入れ込んでいる親御さんがいらっしゃいます。特に小学生の場合ですね。


ボクも同じ道を歩んできましたので、気持ちはよくわかります。

もっともっと面倒を見てあげたらいいのにと思うこともあります。


ただ、親御さんが苦しんでいる姿を時折目にします。

読んでいてこちらも辛くなることがあります。


確かに大変でしょうが、そんなに苦しまなくてもと思うことがあります。

余計なことですが、もう少し親御さんが自身の気持ちをコントロールした方がいいのではないかと感じることがあるのです。


仮にブログに書き綴ることによって心のバランスが取れるのであれば、問題ないのですが、もし、ブログに書き込んでおられる調子で、子供を責めたり詰ったりでは、受験結果に関わらず、子供さんに悪影響を残すように思うのです。


受験直前の1年間は、数度ぐらい言い過ぎたり、キレることがあっても仕方がないと思いますが(ボクの場合中学受験で3度、大学受験で1度キレました)、しょっちゅうキレるというのは、意味がないどころか、子供に対してマイナスだと思うのです。


子育てが親子にとっていい思い出となるように、親はできるだけ穏やかでいたいものです。


「我が家は叱らないと勉強しないんです。」

と言われるかもしれませんが、その場合は、叱って勉強する場合に限った方がいいと思います。

他人に対してならともかく、子供に言い放って清々するということは普通はないでしょうから。


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