医学部受験生のお話を聞いたり読んだりしていると、
「センター試験で失敗したら志望校を変える。」
といったお話が多いように思います。
ボクの息子の友人も同様の選択をしたのですが、志望校を変えても結果は残念なものでした。
ふと思ったのですが、センター試験の失敗とはどういうことなんでしょうね。
息子の場合も、センター試験に失敗したと評価していましたが、本当に失敗だったのかなあ。
彼のセンター試験模試の成績を概観しても、さほどできたときがありません。
ということは、失敗というより、実力通り低調だっただけのような気がします。
息子の目標は90%でしたが、これは希望的観測でしょう。
ボクの見立てでは、直前に伸びたと言っても88%程度の実力だったと思います。
実際は約86%でしたので、目標であった90%と比較するとかなり違いますが、実力相応の88%と比較すると、「失敗」とは言い切れないでしょう。
結局、息子の実力の「下限」が結果として現れただけですので、失敗ではないです。
話を戻します。
「実力の下限の結果となったときに志望校を変えるか。」
というテーマに置き換えたとすると、これは変えるべきではないと思うのです。
下限であれば、想定範囲なのですから、過去問をやり尽くした第一志望校をそのまま狙った方が合格可能性があるように思います。
下限だと合格可能性が低すぎるという場合は、そもそもの志望校選びに問題があったのかもしれません。
息子の友達の場合、センター後に志望校を変更して成功した例を聞かないのですが、結構早い時期(例えば秋頃)に変更した場合は成功した例をちょくちょく聞きます。
秋からだと、変更後の大学対策が十分できますからね。
もう少し言うと、
「センター試験で(実力通りの結果ではなく)希望通りの結果が出たら第一志望校を受験し、希望通りの結果が出なければ志望校を変更する。」
という作戦だとすると、この作戦は失敗する可能性がかなり高いですね。
この作戦が誤っていることは、誰でも気がつきます。
第一志望校を受験できない可能性が相当程度あるだけでなく、変更後の志望校にも不合格になる可能性が高いですね。
私立併願の場合は、こういったチャレンジもありでしょうが。
(最初に例として挙げた息子の友人は難関私立医学部に進学しました。ちなみに息子より普段の成績はよかったと思います。)
国立専願の場合は、無茶な戦略だと思います。
重要なことは、センター試験での希望(目標)は何点、実力相応は何点、と予め決めておくことだと思います。
実力相応の下限の場合に志望校を変更するのは得策ではないでしょう。
例えば、息子の場合、800点ぐらいしか取れなかった場合は、下限どころの話ではありませんから、第一志望校で玉砕するより、二次配点が極端に高いところで足切りがないところを受けざるを得ないよな、と話をし、その大学の願書を取り寄せていました。
受験生の皆さんは、志望校決めの戦略を間違わないようにしてくださいね。
折角毎日頑張っているのですから。