「秋から伸びる」というバカの一つ覚えの効果
明日の大腸検査のために今日は一日自宅でぐうたらとしています。
ブログへの投稿回数が多くて恐縮です。
さて、大学受験の際の息子の口癖は、
「現役は秋から伸びる。」
でした。
これは大学受験について昔から言われているところですが、浪人比率が下がってきた昨今はどの程度意味のある言葉かはわかりません。
ただ、息子の場合について言えたことは、愚直に頑張った人間は伸びるということです。
中学受験にしても大学受験にしても、秋ぐらいから、
「このままで本当に合格できるかな。」
「落ちたらどうしよう。」
「成績が伸びるどころか落ちてきた。勉強方法が間違っているのか。」
などと悲観的な気持ちになりがちです。
気持ちが悲観的ですと、負のスパイラルに巻き込まれやすくなります。
方法論をいじったり、教材を不用意に変えてみたりと、マイナス方向に向かってしまいます。
対して、根拠のあるなしに関わらず、
「現役は秋から伸びるはず。勝負はこれからだ。」
「何がなんでも合格してやる。」
「これだけやったから落ちるはずがない、と言うほど勉強するぞ。」
「ダメだと思った瞬間にダメになってしまうんだ。諦めない限りは必ずなんとかなるはず。」
といった具合に、前向きに捉えることができる人は、自ずと合格に近付きます。
以前、偏差値上の成績は相対評価である以上そこそこ勉強したぐらいでは上がらない、と書いたことがありますが、秋以降は意外とそうでもないです。
というのは、夏の疲れからくる体力的なものや、受験に対する不安感からくる精神的なものが影響して、ペースダウンしてしまう人が増えるからです。
こういう時期に、我が息子のように何も考えずに愚直にひたすら勉強ができると、相対的に浮上する可能性が高くなります。
息子の中学受験の際、四谷大塚の合不合模試の成績はそれほど気にならなかったのに、なぜだか塾内テストの結果に一喜一憂してしまったボクは、息子にいい影響を与えることができなかったのではないかと反省しています。
我が家での救いは、家内が中学受験と適度な距離を取ってくれていたことです。
息子は、家内といるときは安心して暮らすことができていたと思います。
中学受験で第一志望は残念でしたがそれなりの成果を出すことができたのは、ボクの力によるところが大きいと、親戚始め周囲は思っているようです。
息子自身ですら、そのように考えている節があります。
しかし、中学受験で、息子が秋から最後まで頑張れたのは、家内によるところが大きいと思います。
息子の中学受験を通して反省したボクは、今度こそとの意気込みで、大学受験の際には、息子のモチベーションやテンションが上がるように前向きに応援するように努めました。
家内はいい意味で相変わらずでした。
息子も、多少の「沈み」はありましたが、かなりイケイケドンドンの状態でゴールまで突っ込めたと思います。
受験生を持つ親御さんは気が気ではないと思います。
ただ、細かい勉強内容については繊細な視点でフォローしてあげて欲しいのですが、総論、つまり、受験そのものについては、出来るだけ楽観的に考えて上げてください。
親御さんのひきつった顔が子供さんに移らないようにしたいものです。
ここは痩せ我慢のしどころですね。
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