中学受験・大学受験~父親の雑感

田舎出身の両親から生まれた息子の子育て雑感。息子は私立中高一貫から国公立医学部に進学。現在は部活に明け暮れる大学一年生。

家庭学習と大手中学受験塾の不連続

息子が小6になってから大手進学塾に通塾するようになったことは、これまでも触れてきました。


第一志望校には届きませんでしたが、最小限の通塾期間で中学受験を終えたので、まずまずの成果だと思っていましたが、振り返ってみて、一つ失敗だったかな、と思うことがあります。


家庭学習では、ボクが、子供のレベル、得意・不得意、学習が不十分な分野を把握していましたので、かなり効率的に勉強ができました。
したがって時間的余裕が結構あったわけです。
模試を受けてもそう悪くありませんでした。


そんな状態で大手塾に入ったわけですが、大手塾は、物量作戦です。一人一人の子供を見て処方箋が出されるわけではありません。
大手塾が悪いわけではなく、そのシステムを十分把握した上で、通塾させるべきでした。


結果として、通塾の負担が一気に息子にかかりました。
季節講習で塾には慣らしていたというものの、いきなりの週3の夜の通塾は息子の負担になったことと思います。体力的というより精神的なものですね。


6年後半では、通塾日数が週4となる予定でしたが、土曜日は休ませました。塾での学習時間の割合で行けば、1/3を削ったことになります。


家庭学習と大手塾のシステムの不連続をもっとボクが意識しておくべきでした。



どんな代替手段があったでしょうね。


家庭学習のみで受験させる勇気はボクにはありませんでした。
大手塾が併設する個別指導を選択し、家庭学習と絡ませる、という方法が我が家の場合は適切だったのかも知れません。
科目によって、塾の授業を切るという方法もあったでしょうが、これは、息子が塾内で浮きそうです。


息子は、小中高大と、いつも楽しく学校に通っていました。
受験を控えた小6の時も高3の時もです。
何があっても学校だけは行きたい、というタイプでした。


中1から通っていた個人塾も、高校になってから通った2つの塾(予備校)と1つの季節講習参加塾(予備校)も、それなりに快適に過ごせたようです。
今でもその時の友達と連絡を取り合っています。


ただ、小6に通った塾だけは、(特定の好きな先生はいましたが、塾そのものに対しては)いい思い出がないようで、進学が決まった後も塾に挨拶すら行くのを嫌がりました。
ケツの穴が小さい奴だなと思いつつ、ボクが菓子折りを持ってお礼に伺った次第です。
塾で知り合った子供たちとも今ではつながりがありません。
当該塾が提携している大学受験予備校すら後に避けていた様子がありました。


振り返ってみると、上のように分析できるのですが、当時はよくわかりませんでした。
反省してももう遅いのですが、息子には悪いことをしました。
通塾期間も短かったため、家庭学習と受験塾の不連続による後遺症は残った様子はありませんでしたが、それは、入学した中学がよかっただけだと思います。
もし、気の進まない中学に入学していたら、中学での不満と通塾後遺症が合併症として残ったかもしれません。


できるだけ、家庭内で学習の面倒を見てあげることは必要ですが、途中から通塾させる場合は是非気をつけてあげて下さい。
小4からの通塾はまず問題ありません。大した負担ではありませんから。
小6からは気をつけなければなりません。
小5の場合は、塾のタイプによるでしょう。ぬるいところなら大丈夫です。息子が通った塾のようにガンガンやらせるところは、少し気をつけた方がいいでしょう。


(追記)
結局のところ、家庭学習で効率的に勉強し、通塾しても上位クラスに位置できるだけのレベルに押し上げていたことによって、レベルギャップをかなり緩和できましたが、学習環境が一変するというギャップに対する対策がボクに不十分だったわけです。
通塾の大変さを知り、できるだけ家庭学習でと思ったのが裏目に出て、学習環境のギャップがどんどん広がっていたわけですね。
皮肉なものです。