中学受験・大学受験~父親の雑感

田舎出身の両親から生まれた息子の子育て雑感。息子は私立中高一貫から国公立医学部に進学。現在は部活に明け暮れる大学一年生。

子供のため&自立しなければ の類似性

中学受験生を抱える親御さんが、
「あなたのために言ってるのよ。」
「嫌なら受験はやめてしまいなさい。」
といったフレーズを子供に投げかけられることが多いようです。


他方、大学受験の場合は、
「受験はあなたの問題なんだから、あなたが望むなら頑張りなさい。」
「親は何もできないんだから。」
といった、自立を促すはっぱのかけ方があるようです。


この2つ、全く異なる親の対応のようですが、共通点があると思います。
それは、いずれも親にとって楽なはっぱのかけ方だということです。


しかし、「あなたのため」というのは便利な言葉です。簡単に子供の反論を封じることができますからね。
でも子供が本当に納得できているかわかりませんし、仮にその通りだと思っても、果たしてそれで子供のモチベーションが上がるでしょうか。


他方、大学受験で自立を促すのは、それ自体間違っていないと思いますが、親にできることもあるように思います。
自立させるために自立しなさいというより、それなりのサポートの仕方があると思うのです。


大学受験を通じて自立することは大切ですが、自立した上で大学受験に臨むのは、年齢的に言ってちょっときついと思います。


ボクはいずれの言葉も子供に発したことはないと思います。
自分の食事ぐらい自分で作れなけりゃね、といった家庭生活的なことは言うことがありましたが。


言葉を発するのであれは、その言葉で、子供が自分のための中学受験だと実感できたり、自立しなければ大学受験は乗り切れないと決意を固めることができたりする言葉を探したいものです。


一つでもいいので、子供が長らく感謝してくれるような言葉を発したいものです。


「あのとき、お父さん、ぼくにこういってくれたよね。ぼく本当に嬉しかったよ」
と言われることほど幸せなことはありません。


ボク自身も父親に言われて、本当に嬉しかった言葉と励まされた言葉があります。
今から36年前と31年前にもらった言葉です。


苦しい時こそ、珠玉の言葉が生まれると思います。